ずっと何かが欲しい

 

毎日、欲しいもののことばかりを考えている。
一つ手に入れたらその次の瞬間には別の欲しいもののことを考えている。
ずっと何かが欲しくて辛い。食べても食べてもすぐにお腹が空いてしまうようなものだから、それらを手に入れることに躍起になるのが虚しい。

何かに没頭していたら気持ちが楽になるから、最近はひたすら資格試験の勉強をしている。

初歩の初歩から始めて、今は専ら中学生の確率を勉強中。実験的確率と理論的確率とあって、学校で習っていたのは後者らしい。色違いの球を取り出す確率や、複数のサイコロを転がした時に出る目の数の確率を求めたりしている。

中高生の頃は夢小説を執筆するので忙しかったから、数学の勉強はあまりしていなかった。

四半世紀も生きていなかった頃。

 


ダイヤモンドは永遠の輝きらしい。一緒に朽ちてはくれないものを手にいれる行為に必死になっている。私が死ぬ時に、一緒に爆発して粉々になってほしい。

その点真珠はいい。生きた宝石と言われるだけある。もちろん大切に使っているけれど、ちゃんと経年劣化してくれる。私がいなくなった世界で宝石だけが輝き続けることに虚しさを感じなくてもいい。

でも、欲しいものは真珠じゃない。それがとても悲しい。